事業概要
ハードロイ製造工程
原料の配合から加工、検査までの一貫生産体制により、用途に応じたオーダー生産に対応し、
短納期、小ロットからハードロイを提供します。
1.混合
数種類の原料粉末を均一に混ぜ合わせます。材種により粒の大きさや混合比率が異なります。
2.プレス
混合された原料を型に詰め、円柱や円筒、ブロック状に押し固めます。製品形状によりプレス方法や型が異なります。
3.CIP
成形体に水圧をかけて、全方向から均一に加圧します。加圧する事により、成形体を均質化・高密度化します。
4.予備焼結
CIP圧粉体にしたものを500℃から700℃に加熱し、加工がしやすい硬さにします。
5.加工
予備焼結時の成型加工品の収縮率、焼結後の加工取り代を考慮し顧客要求に応じた寸法・形状に加工します。
6.本焼結
加工品を焼結炉に挿入し、1300℃から1400℃に加熱して真空中で本焼結を行います。
7. HIP
アルゴンガスを加圧媒体として高圧加熱処理を行い、合金内部の巣を除去します。この工程により、超硬素材となります。
8.ワイヤー放電加工
極細のワイヤー線に通電させ、薄物から厚物まで様々な形状を放電加工します。高度な加工精度・面粗度を実現します。
9.平面研削
横型の研削盤です。六面体研削や段差研削、バイスを使用したテーパ研削も行い、その他様々な応用研削が可能です。
10.精密加工
光学式倣い研削盤です。20倍または50倍の画面に倍図を付け、投影されたものを精密加工する高難度の加工です。
11.ミガキ
LAP〈鏡面〉仕上げの指示がある場合にスティック砥石やダイヤモンドパウダーで、顔が映り込むほどの加工を行います。
12.検査
マイクロメーターや三次元測定機を使用してミクロン単位の検査を行います。
製造へのこだわり
長寿命化処理
〈7. HIP〉
「HIP」は、Hot Isostatic Pressingの頭文字をとったもので、材料の加工法のひとつです。アルゴンなどのガスを圧力媒体として全方向から等しい圧力を加え、空孔を除去し材料の高密度化を達成できる利点があります。
ワイヤーカット加工
〈10. 精密加工〉
工作物と走行する極細のワイヤー電極との間に発生する放電現象を利用して加工を行います。工作物には接触しない非接触加工のため、硬い材料でも伝導性さえあれば加工可能です。精密に加工する技術は、数多くの信頼に繋がっております。
プロファイルグラインダー加工
〈10. 精密加工〉
光学式倣い研削加工とも呼ばれ、仕上がりの製品形状をスクリーンに写し出し、投影図と製品を重ね合わせて研削する加工です。微細かつ不規則な線が組み合わさった形状を精密に加工する事に適した研削方法です。
